The Cat's Pajamas

旅と読書をこよなく愛する平成育ちの猫好きです。自分の好きなことだけをのんびりぽつぽつ紡いでいく趣味ブログを目指しています。

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『他人の時間』/ 『ヴォルフガング・ティルマンス個展』(国立国際美術館)感想:美術館巡り

『他人の時間 Time of Others』感想

先日、国立国際美術館の展示を見に行きました。現在やっているのは『他人の時間』という名の展示です。アジア・オセアニア地域の若手アーティスト約20名を中心とした作品紹介をコンセプトにした展示になっており、色々な視点から「時間」というものを考える視座を与えてくれる内容になっていました。

*ジョナサン・ジョーンズ、光落ちるウォール・ウィーヴ(2006, 2015)

 最初の展示作品

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*キリ・ダレナ、消されたスローガン(2008)

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*加藤翼、言葉が通じない(2014)

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個人的に、一番長い時間ぼんやりと眺めていた作品は、ミヤギフトシさんのThe Ocean View Resort。展示には、海を映した写真や映像がほかにもあり、水の流れと時間という概念の相性の良さも改めて感じられました。

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雑感としては、あまり気を張らず、ふらりと立ち寄る展示会だと思います。自分が自分の人生を過ごしている間に、まったく別の場所で違うものを見て生きている「他者」がいることを忘れないように、そんなコンセプトが読み取れる気もしました。

私と「他人」を隔てる壁はさまざまな要素からできていて、分厚くなったり、薄くなったり、急に立ちはだかったかと思えば、見えなくなったりもします。壁が生まれるきっかけは、たとえば人種や民族、国籍、宗教、言語の違い。そして異なる歴史観や価値観、文化の衝突や社会不安から生まれる排他主義ナショナリズム。さらに、それに由来する「自分と異なるもの」への無関心が、時に残酷なまでに私と「他人」を隔ててしまうのでしょう。

「アート」をまじめな顔して見に行くというよりも、最近日常で外の景色に色を感じられないという人が、少し羽目を外して他者の「時間」を追体験する機会としてお勧めします。2015年9月23日まで国立国際美術館で楽しむことができます。

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www.nmao.go.jp

ヴォルフガング・ティルマンス個展』

ついでにB2Fでやっていた写真展にも足を運びました。正直、写真はあまり詳しくなく、一周眺めて立ち去るという感じになってしまいました。雑感としては展示数も多く、写真集などがたくさん置かれていたので、興味のある方には満足できる内容になっているのではないかと感じました。

 このティルマンス展も9月23日までやっています。