ヨーロッパ周遊時の出入国審査は?パスポートのスタンプ増えないのは何故?

今回の記事では、ヨーロッパ周遊の際の入国審査について少しメモしておこうと思います。

私自身、実際に周遊するまで

  • 国境を超えるときの入国審査はどのような感じなんだろう?
  • パスポートがスタンプでいっぱいになるのかな?(わくわく)

と思っていました。

ところが実際に周遊してみると

  • パスポートにスタンプは押されない

どころか、ほぼパスポートを見せる機会もありませんでした。

ということで以下、簡単にヨーロッパ周遊時の入国審査について書いていきたいと思います。

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目次

1、スタンプが押されるのは最初の国だけ

まず入国審査の際に押されるパスポートのスタンプですが

  • 一番最初に入国した国のスタンプだけ

がパスポートに増えます。

余談ですがフランスのパスポートのスタンプって、すごく可愛いんですよ。

スタンプが増えたとき、私はにやにやしてしまって

  • これから沢山パスポートにスタンプが増えていくんだ♡

なんて考えていました。

で、パリを出てベルギーに入るために高速バスに乗ったときに思ったんです。

  • いや、スタンプ押すタイミングないやん
  • っていうか入国審査もないわ
  • あ、これがEUなのか…

と一人納得しました。

さて、ここで皆さんがヨーロッパ周遊前に知っておきたい豆知識の1つ

  • シェンゲン協定

について少し説明したいと思います。

2、シェンゲン協定って何?

シェンゲン協定とは、各々の国境を出入国審査なしで自由に行き来できると約束している協定です。

ちなみに現在(2019.2)では、以下26ヵ国が加盟しています。

※以下加盟順

ドイツ、ベルギー、オランダ、フランス、ルクスンブルク、イタリア、スペイン、ギリシャ、ポルトガル、アイスランド、オーストリア、ノルウェー、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、マルタ、チェコ、スロバキア、エストニア、ラトビア、リトアニア、スロベニア、ハンガリー、ポーランド、スイス、リヒテンシュタイン

つまりこれら26カ国の行き来には、出入国審査は一切必要なし!

なのでパスポートにスタンプを押されることはないんです。

実際、私は

  • 高速バス
  • 鉄道
  • 飛行機

の3つを利用して国境を越えました。

が、どの交通機関を利用してるときも、パスポートをチェックされることはありませんでした。

※場合によっては、運転手さんに提示を求められたり、チェックされることもありました(なので必ずパスポートは携帯しましょう)。厳密なチェックというよりも身分確認をしているような感じでした。

ちなみに

  • アイスランド、ノルウェー、スイス、リヒテンシュタイン

に関してはEU加盟国ではありません。

しかしシェンゲン協定に加盟しているので、入国審査はありません。

反対に

  • イギリス、ブルガリア、アイルランド、クロアチア、キプロス、ルーマニア

の6カ国はEU加盟国(全28カ国)ですが、シェンゲン協定に加盟していません。

つまり別に入国審査が必要になると考えてください。

3、欧州の可能滞在日数は?

少し気になったので、日本人の滞在可能な日数を調べてみました。

外務省のHPによると

  • 「あらゆる180日の期間内で最大90日間

だそうです。

過去180日以内の滞在日数は、すべて短期滞在の期間として算入されることとなります。

[…]

シェンゲン領域を180日以内に90日を超えて訪問する(複数のシェンゲン領域国を訪問し滞在期間が90日を超える場合や,シェンゲン領域をトランジットで通過する場合を含みます)方は、事前に、渡航予定国の措置に関する情報を各国の政府観光局や我が国に存在する各国の大使館に問い合わせて確認することをお勧めします。

つまり、丸っと3か月(90日)ヨーロッパ周遊しても問題なしということになります。

ちなみにパスポートに関しては

  • 有効期間がシェンゲン領域国からの出国予定日から3か月以上残っており、かつ、10年以内に発効されたパスポートを所持している必要がある

とのことです。

つまりヨーロッパから日本に帰ろうと思ったとき「パスポートの有効期間があと3か月を切っていた」というのは×ということです。

▶欧州諸国を訪問する方へ | 外務省

4、ヨーロッパ周遊にビザは必要なの?

気になるヨーロッパ周遊にビザが必要かという問題ですが

  • 日本人はビザなし・パスポート1つで渡航可能

です。

が、実はこれ2021(2020)年までの話になります。

というのも、2021年(2020年から運用開始予定)から新しくETIAS(エティアス:EU Travel Information & Authorisation System)という欧州渡航情報認証制度が導入される予定です。

これが導入されると、日本やアメリカのようなビザなしで渡航できた人たちが、シェンゲン協定に加盟している国に入国する際に

  • 事前にETIAS電子認証システムに申請することが必須

になります。

ETIASの申請に必要なものや期限は?

HPによると申請時には

  1. パスポート
  2. クレジットカード
  3. 個人情報の記入
  4. 5ユーロの支払い

が必要になるようです。

申請はオンラインでどこからでも可能で、認可の決定は 72 時間以内に電子メールで申請者の元へ届くと記載されています。

  • 送られてきたデータは印刷
  • もしくは携帯電話に保存
  • いつでも持ち運べるようにしておき

だそうです。

ポイントは

旅行者が ETIAS を取得する場合は遅くとも出国の 96時間から最大2週間前までに申請しておかねばならない

という点ですね。

つまり遅くとも5日前には、申請をしておかないと間に合わないということです。

(何だかうっかり忘れちゃいそうで怖いなと個人的には思います)

2020年以降、ヨーロッパを周遊される予定のある方はぜひ知っておいてください。

▶ETIAS EU VISA – European Travel Information and Authorisation System – European Travel Information and Authorisation System

まとめ|ヨーロッパ周遊の入国審査について

ということで今回の記事ではヨーロッパ周遊時の出入国審査について、少し情報をまとめてみました。

内容としては

  • シェンゲン協定に加盟してる国なら出入国審査はない
  • パスポートにスタンプ押されない
  • ただし身分確認がある場合に備えてパスポートは常に携帯すべし
  • ビザは必要ない(2019年まで)
  • 2020(2021)年からETIASが必要に

というものでした。

最近では、日本の空港でもスタンプではなくて、ピッとパスポートかざすだけで済む機械が置いてますよね。

個人的には、スタンプまみれのパスポートには変な憧れがありまして(笑)

色々な国のスタンプがいっぱい押されたパスポートを生涯、旅の思い出にして集めていくみたいな状態にロマンを感じていたので、少しがっくりする気持ちもあります。

ということで

  • ヨーロッパ周遊してもパスポートのスタンプは増えない

という話でした。

私自身、実際に国境を越えてみるまでは「どんな感じなんだろう」と無駄に緊張していたのですが入国審査がないので、大阪から名古屋に高速バスで移動するくらいに気楽なものと考えてくださって結構だと思いますよ。

それでは当記事がこれからヨーロッパを周遊に行く人の参考になれば幸いです。

最後まで記事を読んで下さり、ありがとうございました!

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