映画(映画史)に関するオススメ本5選【入門編】
今回は管理人がこれまでに読んだことのある
- 映画に関するオススメ書籍
をまとめてみたいと思います。
映画を見るだけではなく、映画に関することを、もっと知りたいという方に参考にしてもらえたら幸いです。
まずは入門編ということで、映画に関する本を読んだことがないという方に最初の一歩として勧めたい本を五冊、紹介いたします。
① 石原陽一郎『タッチで味わう映画の見方』
この本は俗にいう
- アート系映画
に興味を持ち始めた人に、最初に読んでほしい一冊としておすすめします。
色々な映画のワンシーンを切り取りながら、様々なモチーフを取り上げることで、映画を見るときの解釈の幅を一気に広げてくれる一冊です。
トリュフォーからカウリスマキに至るまで、様々な映画監督の演出を”タッチ”としてわかりやすく紹介しています。
有名どころの映画監督を知るための一冊としても使えます。
割と薄くて読みやすいので、とてもおすすめです。
石原さんの本は、こちらの書籍も映画史の流れを学ぶものとして参考になります。
②北野圭介『ハリウッド100年史講義―夢の工場から夢の王国へ』
映画史をさらりと学ぶには、非情に密度が濃くかつ読みやすい一冊として、この本はとてもおすすめできます。
特にハリウッド映画に興味があるという方は、時代を100年ほどさかのぼり、映画の歴史について学んでみるのも悪くはないでしょう。
既に映画に詳しい方にも、そうではない方にもおすすめできる新書です。
③中条省平『フランス映画史の誘惑』
映画といえば、ハリウッドか邦画の二択という方が大半だと思いますが、フランス映画を忘れてはいけません。
というのも
- 映画の生みの親といわれるリュミエール兄弟はフランス人
フランスにおいて映画というのは日本と比べると文化的地位が高く、百年という短い時間の中に語るべき豊満な歴史に満ちている文化として認められている気がします。
フランス映画史の入門本は多くありません。
が、その中でも読みやすく、足掛かりとしておすすめしたい一冊ですね。
④石岡良治『視覚文化「超」講義』
ここでサブカルチャーという枠組みから映画を語った本を紹介しておきます。
こちらの『視覚文化「超」講義』は、派手な装丁が目を引く一冊。
内容もなかなかパンチが利いていて、楽しく気軽に読める一冊でした。
映画だけでなくメディアという広い枠組から、昨今の視覚文化について知りたいという方にお勧めできる一冊です。
石岡さんの本には、他にもアニメに関するものがありますね。
装丁もなんだか可愛らしく、とっつきやすい1冊かと思います。
⑤四方田犬彦『日本映画史110年』
海外の映画だけでなく、自国の映画についても知っておきたいという方におすすめしたい最初の一冊。
知識の泉のような四方田犬彦氏の本にハズレはありません。
日本映画史に関しては、分厚い本も何冊かありますが、まずはこちらの新書でさっくりと概要を知っておくことをおすすめします。
私が四方田さんの本の中で好きなのは、こちら。
映画とは関係ありませんが、興味がある方はぜひご一読ください。
映画に関するおすすめ本(書籍)その他 +α
映画についてさっぱり詳しくなく、できるだけ多くの映画の題名や概要を知りたいという方もいるでしょう。
このような場合は、批評スタイルの本がおすすめです。
例えば、映画批評家の町山智浩『トラウマ映画館』です。
『トラウマ恋愛映画入門』という本もありますよ。
表紙の映画は『ブルーバレンタイン』ですね。
少し暗い気持ちになる映画が多いですが、好みの映画を見つける参考にしてください。
ホラー映画というジャンルなら『ジョジョの奇妙な物語』の作者として有名な荒木飛呂彦氏のこちらの本が、発売当初話題になってました。
こちらも気軽に読める一冊ですね。
日曜洋画劇場の司会者として有名な淀川長治氏の映画本も、おすすめしたいところです。
映画監督の本を読んでみるのも、おすすめです。
例えば、黒沢清監督の映画論にもなかなか面白いです。
学生向けの講義をまとめた内容が多いので、映画初心者の方でも読みやすいと思います。
彼の映画に興味がある方は、ぜひ本も併せて読んでみてください。
好きな映画監督の著書を読むというのは、確かにお手軽かもしれませんね。
是枝監督も本を出しています。
北野武さんも著作が多いですよね。
以上、映画に関するおすすめ本の紹介でした。
よりディープな映画に関する本をお求めの方は、以下の記事も参考にしてください。
それでは、お付き合いくださり有難うございました!
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