フィリピン(セブ)に2週間語学留学した感想|ファーストイングリッシュ【レビュー】
今回は、私が以前に経験した
- フィリピン語学留学
についての記録をまとめたいと思います。
選んだ学校は
というところでした。
私にとってこのフィリピンは、初めての語学留学でした。
海外に一人旅など、考えたこともなかった時です。
当時は本音を言えば、カナダやイギリスに行きたいという気持ちでしたが、金額と相談した結果の妥協という形でフィリピンを選んだ次第です。
- 2週間
- 授業料(宿代込み)で10万円台
- +航空券
- =20万以下
という記憶があります。
個人的には
- 語学留学の費用面で余裕がない人
にはおすすめできるという印象でした。
今後、語学のスキルアップのためにフィリピンへの留学を考えている方は参考にしてみてください。
1、フィリピンはどんな国?
フィリピンは日本から
- 飛行機で約2~3時間ほどの距離にある国
です。
- なぜ、語学留学にフィリピン?
と思う方もいるかもしれませんがフィリピンは、多民族国家のため使用言語もとても多く
- 母語として使われる言語は147に及ぶ
と言われています。
そのため公用語としては
- フィリピン語(タガログ語)
- 英語
が使用されているんです。
私が感じたフィリピンの印象
セブやマニラの有名なリゾート地周辺では
- ものすごく大きなホテルや綺麗なビーチ
があります。
しかし一歩、街を外れれば、とても人の住めそうにない家屋に小さな子供を抱えた母親の姿を見止めたりもします。
華々しいヨーロッパや派手なアメリカという街ではなく、発展途上にあるフィリピンいう国に訪れることで、貧富の格差というのはあまりに単純かもしれませんが、それを指摘せずにはいられない光景を目にしました。
2、フィリピン旅行に関するアドバイス
次にフィリピンに訪れて感じたことを、ざっくりとまとめてみたいと思います。
飛行機の遅延
私は女一人での初プチ旅留学という感じで訪れたのですが、特にトラブルに巻き込まれることもなく、無事に日本に帰ってくることができました。
しかし
- 行きのマニラ~セブ区間の乗り換えで飛行機の遅延
- 4時間待ち
で、大変な目にも遭いました。
フィリピンの国内線は遅延がものすごく多いです。
飛行機の遅れに関する連絡も雑なので掲示板に何も表示されず、危うく乗り過ごすところでした。
たどり着くまでのハプニングも予想して、留学する方は必ずお世話になる学校の連絡先をメモして、持ち歩いてください。
スリ、恐喝などの危険性
私は幸い、このような危険に遭遇しませんでした。
しかしルームメイトが夜道を歩いていて
- ナイフを持った男性に脅されて学内に警告
が入りました。
日中は大丈夫ですが、夜道は出歩かないようにするのが大切だと思います。
笑顔の子供がわらわらと近づいてきたら、スリ目的のストリートチルドレンである可能性が高いとも念を押されました。
必ず
- 鞄はチャックの付いた肩から下げれるもの
をセレクトしてください。
ちなみにこちらの記事にスリ対策についてまとめいるので、宜しければ、参考にしてください。
移動手段には主に
- タクシーかジプシー
- トライシンクル
という乗り物を使います。
これも、なかなか面白い体験でした。
が、スリや恐喝などもあるようです。
必ず複数人で乗るようにと言われましたので、参考にしてくださいね。
フィリピンでの食事について
一言で表すと、フィリピンの食事はあまり美味しくありません。
正確にいえば、フィリピンの語学学校(ファーストイングリッシュ)で出される食事はあまり美味しくありませんでした。
外食は割と美味で、逆によく外に出歩き、出費がかさみました。
語学学校の食事だけでは、確実に耐えられなくなると思いますので、周辺の食事処を事前に調べておくとよいかもしれません。
- 胃薬
- カップラーメン
- インスタントのお味噌汁など
を持って行った方がいいです。
ただ、フルーツは安くてとても美味しいです。
美味しいマンゴーを一つ100円台で買えます。
ぜひ、ご賞味ください。
フィリピン語学留学の息抜きに楽しむのであれば
近場にリゾートホテルがある場合は、ぜひ訪れてみてください。
とてもゴージャスで、楽しめると思います。
勉強しに来たという気持ちがあっても、せっかくの機会ですから念のために
- 水着を持っていく
とよいでしょう。
それから個人的には、マッサージがとても安くて気持ちよかったです。
行かない理由はありませんので、ぜひ利用してみてください。
3、フィリピンでの語学留学についてのアドバイス
次に具体的な授業内容についても、まとめてみたいと思います。
フィリピン講師の英語力について
私はフリートークのときに、フィリピンの方はどのように英語を学んだのかを英語教育に関して質問しました。
彼らの答えによると、フィリピンでは
- 5歳のころ(elementary school の1grade) から英語教育が始まる
そうです。
また、フィリピンでは
- 国語と自国の歴史以外は、英語で授業を行う
そうです。
つまり、毎日ほぼ英語で授業を受けてきたということです。
よって、日常言語として英語を喋れるのが当たり前というわけです。
※ただし、すべてのフィリピン人が英語を喋れるわけではありません(識字率も100%ではありません)
ほとんどのフィリピン人にとって英語を話すということは、フィリピンを出て海外で働くための切符、仕事を得るための重要なスキルとなります。
ちなみに、最近では日本の英語力のなさを嘆く風潮もあります。
が、このような他国の現状と比較して
- 国内(日本)で仕事をする前提で教育を受ける(ことができる)
というのは、日本の経済的な豊かさ(国内市場の大きさ)を象徴していると私は考えています。
グローバル化や英語教育改善がやたらと叫ばれ始めた今は、逆ともいえるわけですがね。
フィリピン留学で文法指導は期待しない
先ほど述べたような教育を受けているため、フィリピン講師陣は皆、英語ペラペラです。
でも
- 文法に関しては、絶対に日本で勉強してから留学
してください。
一見英語がペラペラだけれども「a」と「the」の違いについて説明しようとし、少し混乱されていた方もいらっしゃいました。
英語で説明されるので、わかっているこちらも混乱します。
最近はオールイングリッシュの英語教育が支持されますが
- すべて英語でやればいいというのは暴論でしかない
と私は思います。
日本人の英語教育は悪いところばかりが指摘されることが多いです。
が、英語という全く異なる言語体系を学ぼうとする学習者たちが、沢山の良書によって日本語で解説してくれています。
大金を払う前に文法に関しては
- 日本で、できることを最大限にしたうえで留学に臨む
という姿勢が大切です。
個人的に以下のような参考書を全く読まずに外国へ飛ぶことはお金をどぶに捨てるようなものだとも思います。
例えば、こちらの参考書は今まで読んだ中で一番わかりやすいものでした。
イラストもお洒落で、英文もユニークなものが多いので、とっつきやすいです。
中学英語にも自信がないという人でも十分に理解が進むと思います。
あとは、定番のこちら。
日本国内での英語学習に関しては、TOEICや英検を目標にすると楽かもしれません。
TOEICは700点越えを目安にすると、比較的モチベーションが保ちやすいと思います。
フィリピン人講師の発音について
留学する前に
- フィリピン人講師は訛りがあるからよくない
というレビューを比較的多く目にしました。
私の行った学校には、発音矯正の授業もありました。
実際、フィリピン人講師に発音矯正を受けて感じた答えとしては
- なまりを気にするレベルに達しているのなら、フィリピンには語学留学に来る必要はない
と思いました。
当時の私の英語力はTOEICでようやく700点取れるレベルでした。
沢山ある母音の違いも、LとRの発音も、uとWの違いも、あやふや。
文法に関しては学んできましたが、スピーキングになると英語が全く口から飛び出してこない自分にコンプレックスを持っていました。
だからこそ、訛りも文法も気にせず一つの共通言語として英語に親しむフィリピン人の姿勢は、とても刺激になりました。
フィリピン人は、ネイティブではありません。
けれども彼らは子供のころから、自国の歴史と、国語以外はすべて英語で教育を受けてきた人たちです。
非ネイティブではありますが、普通の日本人とスピーキングレベルを比べれば、その実力には雲泥の差があります。
つまり
- 英検1級やTOEIC900点超えてるレベル
でなければ、安心してフィリピン留学して良いと思います。
フィリピン(ファーストイングリッシュ)でマンツーマンレッスンを受けた感想
マンツーマンレッスンの長所は
- 自分のペースで英語を喋ることができるという点
です。
発話の機会も多いため、場数も踏めます。
しかし個人的には
- すべての授業がマンツーマンレッスンだとマンネリ化する
と思いました。
グループレッスンにはグループレッスンなりの良さがあります。
ディベートは色々な意見が聞けますし、友達も作れます。
何より、同じ日本人の学習者がどのような表現を使用しているのかを知り、真似することができます。
そのため、費用も安いグループレッスンの選択が可能であれば
- すべてマンツーマンではなくいくつかグループレッスンを混ぜること
を私はお勧めします。
マンツーマンレッスンの短所は、聞き手話し手の一対一の関係づくりになってしまうということです。
この場合
- 英語があまり喋れない生徒は、知らず知らず聞き手に回りがち
になります。
聞くのは案外簡単です。
ふむふむと感心している間に、フィリピン人が恋バナなど夢中になって話し始めて授業が終わったりします。
下手な英語だと思っていても、生徒に慣れている先生は何となく意味を読み取ってくれます。
なので、英語が喋れていると自信を持つことはできます。
が、英語力はあまり伸びません。
第三者という目を置くことで、できる学びもあるのだということを私はこの機会に知ることができました。
フィリピン人講師の性格
マンツーマンレッスンになってくると会話が増えるため
- 授業というよりも人と人のつながりという側面
が強くなってきます。
性格は勿論人それぞれです。
基本的に
- 根明な人が多い印象
でした。
印象的だったのは、フィリピン人女性のファッションと恋愛観です。
日本と違い、欧米の価値観に寄り添っている印象が強く
- 色っぽい格好や高いヒールを好んで履く方
が大勢いらっしゃいました。
また、私が見た限りほぼ全員の女性講師が
- 自分の顔写真を携帯の待ち受けにしていたのはカルチャーショック
でした。
自分の顔写真を、キーホルダーにしている人もいました。
とにかく写真が好きで、どんなときにも自撮りします。
自己主張も強いです。
けれどもあまりに堂々としているので全然いやな感じがしません。
むしろ日本人女性にはない魅力を感じました。
日本人はよく言えば、奥ゆかしい。
ですが、悪く言えば卑屈なのかもしれないと自分を振り返って感じました。
4、ファーストイングリッシュの授業内容と反省
ここでは実際に私が受けた授業内容をもとに、日本で独学できる学習方法を考えたいと思います。
1、シチュエーション別英会話
電話対応、買い物など場面にあった台詞を学べる授業です。
日本の学校でも馴染みあるものかと思いますが、フィリピン講師がいることでメリハリがあります。
自宅で一人で学習する場合は、場面別のダイアローグを暗記し、録音機の前で暗唱するのが良いと思いました。
2、発音矯正
私の担当についてくださった先生は特に指導が熱心で、有益な時間を過ごすことができました。
最初に受けたテストに基づいて、順に苦手な発音からトレーニングしてくれました。
しかしここも日本にいる間に絶対に『英語耳』などの教本を使って自分で勉強してから授業を受けることを勧めます。
これらの本を何週か予め日本語で学習しておくことで、英語の発音の見取り図を持ち、自分の苦手とする発音をある程度理解することが可能です。
発音記号を知らないで、語学留学に行くというのは
- 水着を持たずにプールに行くようなものだ
と考えてください。
或る程度の壁を知ったうえで、アドバイスをもらうことがフィリピンでの留学をより豊かなものにしてくれると思います。
「英語耳」は、英語の発音に対する知識が全くない人にも、ある程度の知識を持っている人にもお勧めできます。
私は、英語の発音をほとんど知らない状態から。この本を初めました。
そのおかげで今では周りの人に「英語の発音が上手」と言われるようになりました。
ひとえに「英語耳」のおかげだと思っていますので、心から推薦できます。
3、 瞬間英作文
渡された紙に書いてある日本語の短文を英語にする練習です。
瞬間英作文は、巷で話題の森沢洋介さんの著書で、独学することが可能です。
ちなみに私は今まで英語を使うという機会がなかったため、日本ではこの勉強を一番疎かにしていました。
同じフレーズを繰り返すのはつまらなくて。
中学英語なんて今更、という気持ちが拭えなかったからです。
しかし実際に留学して、英会話において一番大事なのは
- どれだけ速く正確な文法で、シンプルな英語を相手に返せるかどうかだ
と感じました。
必要なのは高校英語ではありません。
- 超スピードで中学英語を喋れること
なのです。
この練習は、日本でもできるものなので帰国後も力を入れたいと感じました。
4、イディオム
英語特有のイディオムについて学ぶ授業もありました。
個人的には、この授業が一番物足りなかったです。
時間の割に学べる内容が少ない気がします。
イディオムは
- 「なぜ、このイディオムがこの意味になるのか?」
という理由が気になりますよね。
こういう情報は、日本語で学んで詳しく知った方が効率が良いです。
情報の説明や解釈などが求められる学びは、日本語で確実に得るという道が速いと私は思います。
5、 VOA(Voice of America)
アメリカ国外にすんている方に向けた英語学習方法のことらしいのですが、正直よくわからなままに終わってしまいました。
リスニングを行い、語彙の穴埋めをするという流れです。
また
- 内容のサマライズ
も求められました。
フィリピン人は英語で教育を受けます。
生徒は先生の質問に返し、内容を英語で答えます。
つまり自分の得た英語情報を、英語でサマライズ(要約)する学習が当たり前ということです。
日本でも英語長文を読み、それを英語でまとめるという学習をすることで身に付く力とも感じました。
6、プレゼンテーション
グループレッスンで受講したこの授業が、一番面白かったです。
先生がクジを用意してくださり、各自が引いたお題について、数分考える時間がもらえます。
順番にみんなの前で英語で意見を発表します。
その発表について、先生が皆に疑問を投げかけて、話を発展させていきます。
発言の場が多く頭を使う内容なので、とても刺激になりました。
また一緒に受けているメンバーの英語表現を盗むこともできました。
このような学びは、自分でするのが難しいですね。
またライティングで自分の意見を書く練習をするのも良いと思います。
7、ディベート
一つのトピックについて
- 賛成反対と各々の立場を表明して意見を述べるクラス
でした。
先生やメンバーによって充実度が変わると思います。
上記同様、独学での経験を積むのが難しいものです。
日本の英語教育を変革するのであれば、文法重視を止めるというよりも、ディベートやプレゼンテーションの回数量を増やすのが良いのと個人的には思います。
5、最後に
私にとって2週間のフィリピン留学は
- 素直によかった
と思える経験でした。
しかし同様、2週間でよかったという気持ちもあります。
3週間以上いてしまえば、メリハリやモチベーションが下がっていた気がするからです。
- 1週間目(新しいことばかり)
- 2週間目(ようやく慣れてきた)
- けれど少し飽きてきた…というところで終了
なので、ちょうど良かった。
異国に滞在し語学を学ぶことで、語学留学がどういうものなのかという材料を得ながら
- 一つのバカンスとしてフィリピンを楽しむことができた
と思います。
あとは
とにかく安い
ので、ちょっとフィリピン旅行する感覚で2週間なら楽しめると思います。
(実際に私自身、旅行したという感覚の方が強いです)
この経験から私が得たのは、或る程度のことは日本でやろうと思ったら自分でできるという自信でした。
次に語学留学なるものをするときは、日本での独学で英検1級とTOEIC900以上を取得してからにしようと決めています。
そのときは語学留学ではなく、学問を目的として海外に飛びたいです。
英語は、英語を話すことを目的にするのではなく、何か別のやりたいことをこなすための英語を使うのだとも改めて思いました。
ネイティブでない限り「英語ができる」といえるほどのスキルを身に着けることは不可能です。
どこまで行っても、上には上があるのです。
だからこそ自分のレベルと、目指せるステップを知り、着実に何かを積み重ねていけたらと思うばかりです。
色々と当時を思い出して書きましたが、百聞は一見に如かず。
迷っているならばぜひ、フィリピン留学お試しください!
もし本気で留学を考えているならば?
私がこの時訪れた
は比較的口コミも良く、おすすめできる学校だと思います。
が、もし本気でフィリピン留学を考えているのであれば
- 日本語禁止の学校
を選んだ方が、絶対にいいです。
これは断言できます。
というのも生徒が全員日本人だったのですが、授業以外はは日本語で会話していました。
授業時間以外も多くあり、予習が必要な場面も少なく
- 気楽に遊び感覚で学べる
というバカンス的要素が、非常に強かったです。
それはそれで楽しいのですが
- スパルタで学びたい
- 本気で英語を学習したい
という人には、物足りないかもしれません。
ちなみに私がもう1つ悩んだのが
という語学学校です。
ただここは、めちゃくちゃスパルタ校という噂で、当時の私はヒヨッてしまい選ぶことができませんでした。
今なら絶対にこっちを選ぶだろうな、と思います。
ある程度、英語の勉強をしている人は、検討してみてよいかもしれません。
それでは当記事がフィリピン留学を検討している人の参考になれば、幸いです。
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!
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