独学でもOK!英語の発音本で1番おすすめな「英語耳」の魅力【レビュー】

今回の記事では、私が英語の発音学習で1番お世話になった

  • 英語耳

という本のレビューをまとめたいと思います。

最初に結論をいうと、この本は

  • 独学で英語を学んでる人

には、非常におすすめできる良書だと思います。

英語耳の写真(レビュー用)

特に

  • リスニング苦手
  • 発音記号わからない
  • 発音のルールを一通り学びたい

という人は、1冊手元に置いても絶対に損はないです。

それでは以下、「英語耳」のレビューをまとめてみましょう。

目次

1. 英語の発音記号を学ぶことの重要性

実際、私はこの本1冊から非常に多くのことを学びました。

というのも

  • 英語の発音に関する知識が皆無

の状態から、この本を手に取った人間だからです。

  • LとRの違い
  • SとSHの違い
  • ingは「g」の音とは違う

といった発音の基礎を何も知りませんでした。

発音を正しく知ることによって

  • 口や舌の使い方

が明らかに変化するのは、発音学習の大きなメリットだと思います。

現在の英語教育は、リーディング重視の偏重が抜けきれておらず

  • 発音記号を重視しない傾向

にあると言わざるを得ません。

だからこそ「英語耳」を手に取るだけで新しい気づきを得られる人は多いと思います。

2. 「英語耳」は 薄くて、シンプル

「英語耳」の魅力は

薄くてシンプル

英語耳の写真(レビュー用)

この点に尽きる、と思います。

本として手に取ったとき比較的薄いので、精神的な負担は少なめです。

  • イラスト
  • 文章

余計なものは一切入ってないです。

なので、テキストを開いたときは一見、質素な本と感じるかもしれません。

ですが、やりこむうちに

  • 内容は過不足ない
  • シンプルでわかりやすい

と気づきます。

全体を通して、不満を感じるような記述は一切ありませんでした。

ちなみに私はすごく飽き性で、途中で参考書を投げてしまうタイプの人間です。

が「英語耳」に関しては

  • 途中で挫折することがなかった
  • 最後までやり終えた

というのも自信につながりました。

偏に、この本の内容がシンプルで非常にうまくまとまっていたからだと思います。

3. 「英語耳」の本文構成のわかりやすさ

「英語耳」の良い点は

  • 発音の説明が明快で分かりやすい

という点です。

実際、これまで色々な本を手に取りましたが

  • 簡単に省略しすぎ
  • 複雑に説明しすぎ

英語の発音に関する教本は、このどちらかに当てはまることが多いです。

でも「英語耳」は

  • 詳細な説明がある
  • シンプルに1文で伝えてくれる

という構成なので、初心者が発音の基礎を学ぶのにもハードルは低く、かつ気になった部分の知識を深めることもできました。

例えば「s」と「z」の説明なら、このような感じになっています。

英語耳の内容(レビュー用)

ポイントは、青く太文字で書かれてる

  • 舌の先と歯茎から強く息を吐く

という部分です。

この部分を読んで試してみるだけでも、大分音のイメージが付くと思います。

さらに精度をあげたいなら

  • 発音のポイント

と書かれている場所を見ます。

すると

  • 舌を前歯の付け根に近づける
  • 息の出る音だけ鋭く鳴らす
  • 「s」と「z」は口の形は同じ
  • 「z」は声帯を震わせる

といった重要なコツが、さっくりまとめられています。

また

  • 舌の位置をイラストで説明

しているので、チェックすることも可能です。

ページの下には

  • 例となる単語

が紹介されているので、CDを聞いて練習することもできます。

さらにページを開くと、より詳しい発音の解説も拝見できます。

英語耳の内容(レビュー)

つまり

  1. シンプルな発音法の説明
  2. 詳細で不満を感じない解説

この2点のバランスに優れていて、かつ非常に実践的であるというのが「英語耳」の大きな魅力なんです。

4. 「英語耳」が見せるのは夢ではなく「現実」

この本の良い点は

  • 実践的+現実的

という点だと思います。

英語を勉強していると、どうしても

  • もっと楽な方法はないのか?
  • 簡単な学習法があるのでは?

と考えてしまいがちです。

こんな私たちの甘えに漬け込むように、巷には

  • 1週間で学べる~
  • 超簡単~
  • あなたもすぐに英語がペラペラ~

みたいなタイトルをひっさげた本が沢山置いてありますよね?

でも「英語耳」は、全くその逆で

非常に泥臭い

woman kneeling beside man

本書の最初で「英語耳」の筆者である松沢喜好さんは、以下のように書いています。

英語の習得は継続が一番聴きます。

結局、語学学習の秘訣は「壮大な慣れ」です。

慣れさえすれば、だれでも習得できるのです。

従来の「お勉強」ではなく、自分の口を動かす「体育会系」の「練習」が使える英語を習得するためのカギです。

「英語耳」はまさに、スポーツの1科目のようにして

  • 英語の素振り

を学ぶ内容になっています。

素振りですから積み重ねるべきは30回、100回のレベルではありません。

英語の子音や母音を、なにも考えずに正しく発音するレベルまで身に着けるには、それぞれの音について1000回以上練習を繰り返す必要があります。

この点は、前にも書きましたが、スポーツと似ています。

何も考えずに反射的にプレーできるようになるまでは、単純な反復練習がどうしても必要なのです。

英語を簡単に時間をかけずに習得する方法なんてない。

この筆者の姿勢は、英語の学習法に悩む1人として非常に信頼に値するものだと感じました。

5. 学習計画とモチベーションの維持

「英語耳」の良かった点は

  • 発音の解説に留まらない内容
  • 筆者の英語学習の軌跡

を知ることで、自分の学習意欲を向上させられる点だと思います。

参考書というよりも、筆者の英語学習に対する思いを一冊にまとめ上げているような本だと感じました。

英語耳の内容(レビュー用)

発音の解説だけではなく

  • 洋書
  • 洋楽

を利用した英語学習方法も具体的に解説されています。

発音学習をどのように生かして英語力の幅を広げていくのかというプランを立てやすいはずです。

6. 「英語耳」の欠点は何か?

逆に

  • 英語耳の欠点

も書いておこうと思います。

繰り返しますが「英語耳」の発音の解説は非常にわかりやすく、かつ詳細で不満を感じる点はありませんでした。

が、最初に開いたとき

  • なんか難しそう…

という印象を受けて、止めてしまう人もいるかもしれません。

また先ほど書いたように

  • 泥臭い
  • 血に足がついている
  • 反復練習するのが前提

となっているテキスト内容なので、人によっては

  • 面倒くさい

と感じて、途中で読むのをやめてしまうかもしれません。

が、個人的な意見としては、英語を時間をかけず楽に学ぶ方法なんて存在しないと思います。

むしろ「英語耳」は

  • 英語の発音基礎を学びたいなら「近道」

です。

自分の体験からも本当におすすめできる本なので、諦めずチャレンジしてほしいです。

音声変化の解説が少ない

1点だけ不満を述べるとしたら

  • 音声変化の解説が少ない

という点です。

「発音」のテキストなので仕方ないことなのですが、割かれてるページ数が少ないです。

(一応解説はあります)

「英語耳」を、しっかりやりこむと間違いなく

  • 1つ1つの音の発音はキレイ

になります。

が、

  • フレーズで読むときがビミョウ
  • =音の繋がり&消失を意識できない

という感じでした。

「英語耳」で発音の基礎を知った後に必ず

  • リエゾン
  • リダクション

この2つを必ずきちんと学ぶようにしてください。

私は、以下のようなYouTubeチャンネルから知識を得ることが多かったです。

CDは今の時代、面倒かも…?

あと最近では、書籍を買うと

  • アプリ

から簡単に音声をダウンロードできるものも多いです。

その点「英語耳」はCDなので、面倒に感じる人も多いかもしれません。

私がもし今、ゼロから英語の発音を学ぶなら

  • 英語耳で基礎を学ぶ
  • YouTubeで関連する動画を検索

という方法をとるかもしれません。

無料で参考になる動画が沢山あるので、特に英語学習は捗るはず。

サマー先生のチャンネルが一番良いかなと思います。

なので本を手元に置きつつ

  • 動画で音声を知る
  • 発音方法を学ぶ

のはアリだと思います。

※YouTubeだけだと知識を体系的に知るのには向かないと思います。なので1冊本を読んで、全体像をつかんでからピンポイントで動画を見るのが効率良いはずです。

7. 私が「英語耳」を利用した方法

「英語耳」の勉強法に関しては、人それぞれだと思います。

これはあくまで私のやり方ですが

  1. 発音バイエル子音編を全部読む
  2. 1つ1つ丁寧に練習
  3. 何度も繰り返して基本を覚える

子音を学ぶことができたら

  1. 発音バイエル母音編を全部読む
  2. 1つ1つ丁寧に練習
  3. 何度も繰り返して基本を覚える

同じ流れで、また1つ1つ音を覚えていきました。

最後に、Rと音の変化の項目も同じように学習しました。

1冊内容が頭に入った状態になったら、1日数ページという具合に目安を立てます。

そして子音からまた復習し、何度も練習するという流れで3か月ほど利用しました。

8. フォニックスは「英語耳」で学べる?

ち発音学習に

  • フォニックス

を活用したい人もいるかもしれません。

残念ながら「英語耳」はフォニックスではなく、発音記号を学習することをメインにしたテキストです。

フォニックスとは

  • 英語の綴りから音を推測できる

という方法ですね。

例えば「サイレントe」というルールは有名です。

  • take
  • live
  • come

など「e」で終わっている単語は、発音すると「e」の音が消えるというルールです。

ただ私もフォニックスに関する本を読んだこともあるのですが

  • 全然合わなかった

です。

あくまで英語は「音」からの「スペル」ですし、なんかダメでした。

テキストも「簡単」「誰でも」「楽に」というスタイルのものが多く、説明が不足してると不満を感じるものが多かったです。

自分には合わないと感じましたが、気になる人はチェックしてみても良いかもしれません。

まとめ|「英語耳」は出会えて良かったおすすめの発音本

ということで今回の記事では

  • 「英語耳」の魅力

を自分なりにまとめてみました。

色々と参考書を漁ったこともありましたが「英語耳」は本当に

  • 出会えて本当に良かった

と心から思ってる1冊です。

値段もそれほど高くなく、良心的。

薄くて本棚においてもかさばるものではありません。

英語の発音を自力でゼロから学びなおしたい方は、ぜひ一度「英語耳」を使って発音学習してみることをおすすめいたします。

私自身もまだまだ英語は学習しなければいけないと感じている身ではあります。

ですが今回の記事が、発音学習の何から手を付けていいかわからないという初学者の参考になれば幸いです。

それでは最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!

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