VODでは見られない!アート系のマイナー傑作映画を自宅で見る方法
今回の記事では、見たい映画があるのに
- レンタルショップに在庫がない
- VODに入ってない
- どうやって見たらいいかわからぬ
という映画好きに向けて対処法をまとめたいと思います。
特に映画鑑賞に拘りがあり
- 映画監督別に映画を鑑賞したい
- アート系の知られていない映画を極めたい
という方には、参考になるかもしれません。
今までいろいろな映画を見てきましたが、Amazonプライムビデオやネットフリック、Huluなどで見られない超ド級の傑作がこの世には沢山あります。
ぜひ映画に興味のある方が、新しい扉を開くきっかけになれば幸いです。
1、TSUTAYAの配達サービスを利用する
まずアート系の映画や映画マニアが好きな傑作を追いたいとき、一番最初に検討するべきなのは
です。
とりあえず、このサービズ一択です。
最近では、動画のネット配信が主流です。
私自身利用していますし、確かに重宝はすると思います。
でも、どれも似たような作品ばかりが配信されていて、自分が本当に見たい映画を見れないという方は多いと思います。
そんな中「ツタヤディスカス(宅配サービス)」は断トツに在庫数が多く、豊富な映画作品を見ることができる唯一のサービスだと思います。
例えば、映画好きに人気の高いフィンランドの映画監督アキ・カウリスマキの作品を検索してみましょう。
在庫数は26件あります。
普通のレンタルショップであれば在庫は、新作3枚が良いところでしょう。
これだけあれば、年代順に作品を鑑賞していくことも可能ですね。
TSUTAYAの発掘良品シリーズはかなり優秀
ご存知の人も多いと思いますがTSUTAYAには、以前は在庫が少なかったマニア向けの作品を、ここ数年で精力的にDVDレンタル化し続けている
- 発掘良品
というシリーズがあります。
例えば、こちらのおすすめサスペンス映画の記事で紹介した『真実の行方』という作品があります。
この作品は発掘良品シリーズが始まった際の初期ラインナップに選ばれ、レンタル側としてもプッシュしたことから人気が出て、日本国内での評価が上がった作品の一つと記憶しています。
他にも、フランス映画紹介の記事でおすすめしたレオス・カラックスという監督がいます。
レンタルDVDはなかったのですが、近年その全作をDVDレンタル化して下さったのも、発掘良品シリーズです。
個人的にお勧めによく挙げるベッケルの『穴』
こちらも発掘良品でDVD化され、人に勧めやすくなりました。
例えば「ツタヤディスカス(宅配サービス)」のHPで「発掘良品」と検索すると、現在382件のヒットがあります。
この企画が始まってから
- ベルトルッチ
- ポランスキー
- ビクトル・エリセ
- タルコフスキー
- レオス・カラックス
- キアロスタミ
といった熱心なファンの多い映画監督の作品もDVDレンタル化し、映画好きには非常に有難いラインナップになっています。
で、この発掘良品シリーズを借りるのにも「ツタヤディスカス(宅配サービス)」を使うのがおすすめなんです。
企画が始まった頃は、発掘良品は本数も少なく在庫が全てレンタルショップにある状態でした。
しかし現在は発掘良品かなり本数が増えたため、ショップには置いていない作品も多くあるような状態です。
なので「ツタヤディスカス(宅配サービス)」の方で検索をかけて、お目当ての作品を借りるのが一番確かだと思います。
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余談ですが最近、多くのレンタルショップで閉店が相次いでいます。
TSUTAYAさんがレンタル事業から手を引き出して、この有り難い企画も途絶えてしまうのではという不安もあります。
どの作品をふっと手に取って鑑賞しても外れが少ない良作ばかりですし、今後も頑張ってほしいなと思います。
繰り返しますが基本的に見たい映画がショップにない場合は
- 「ツタヤディスカス(宅配サービス)」が一番使える
のが個人的な結論です。
ただそれだけでは見れない映画もあると思います。
なので「ツタヤディスカス(宅配サービス)」でも借りられない場合を想定して、以下4つの方法をメモしておきます。
2、wowowを利用する
案外盲点だと思うのですが、動画放送サービスのWOWOWも非常におすすめです。
wowowに加入すると
- wowowプライム
- wowowライブ
- wowowシネマ
という3つのチャンネルが見れるようになります。
このwowowチャンネルのラインナップが案外に良いんです、
- 他の動画配信サービスより新作・準新作多め
- ライブも見れる(音楽好きには〇)
さらに映画好きとしては
- 毎月1つ映画監督特集や○○賞特集などがある
- =レンタル化されていない作品も見ることができるチャンス
につながります。
旧作から新作まで幅広く、他の動画配信サービスに入っていない映画も見れる可能性が高いというのが大きな魅力です。
意外と面白い映画にひょっこり出会うチャンスにもなるのも、DVDレンタルにはない魅力ですよね。
わざわざ借りる手間もないので、気楽に鑑賞できます。
毎月放送プログラムの冊子が送られてきますので録画機能を利用し、自分の見たい映画を録画。
好きな時間に何度でも見ることができます。
この点も(録画できない)ネットの動画配信サービスにはない利点なので、個人的にWOWOWは非常におすすめできるサービスだと考えています。
私としては「ツタヤディスカス(宅配サービス)」が最強だと本気で思ってます。
でも、配達で返さないといけない面倒臭さがあるんですよ。
なので、動画配信サービスにないラインナップがあるのであれば、WOWOW加入して、日常生活に映画を取り込んでしまうと手軽で楽しいと思います。
月額料金は2500円ほどですが、映画好きでしたら確実に元は取れると思います。
(初月無料も金額的に大きいので試してみるのがおすすめです)
3、大学や図書館のメディアライブラリを利用する
レンタルショップにはない作品が、近くの図書館に置いてあったということはあるかもしれません。
特に新作でなく、年代の古い作品であればひょっこり発見する可能性はあります。
無料で借りれるのもお得です。
また、もし大学生であれば、自分の通う大学にDVDを見ることができるサービスがないかチェックしてみるのが一番かと思います。
大学のメディアコーナーでは、レンタルショップにない作品が資料として鑑賞可能になっている場合が割と多いです。
案外、盲点かもしれませんので、これを機に在庫をチェックして、足繁く通ってみるのも良いかと思います。
4、DVDを購入する
次に提案するのは、DVDの購入です。
これは、最終手段です。
というのもやはり、未だレンタル化されていない作品というのはあります。
その場合は
- Amazonで検索
- 購入できるかを確認
という流れになるかと思います。
「ツタヤディスカス(宅配サービス)」は、レンタル手段としては最強なんです。
でも、過去に上映された全ての映画が見れるわけでは勿論ありません。
例えばセルゲイ・パラジャーノフというアルメニア人の映画監督がいます。
宅配レンタルで検索をかけると0件、在庫なしです。
しかしAmazonで検索すれば、代表作の『ざくろの色』からDVDBOXまで幅広く揃っています。
▲今年に入ってBlu-ray化されました。私もビデオでしか見たことがないので、機会がありましたらきちんと見直したいです。
加えてAmazonでDVDを漁っていると、こんな作品もあるのかという新しい発見に繋がることもあります。
見たい映画が芋づる式に増えていくので、ネットサーフィンしているだけでも映画に詳しくなれるかもしれません。
ちなみにDVD購入の欠点は言うまでも無く
- 値段が高い
という点です。
しかし専門家によって詳細に情報が記された解説リーフレットがついてくることが多いので、本当に好きな作品なら購入するのもアリかなとは思います。
(ただ本と同じく場所を取るので、億劫になる部分もあるというのが本音です)
5、原題でYouTube検索する
また最終手段ではありますが、YouTubeで検索してみるというのも案外手です。
日本語のタイトルではヒットしませんが、原題で検索すると動画が出てくるパターンがあります。
例えば、よく知られてるハリウッド系の映画監督にクリストファー・ノーランという人がいます。
彼がデビューする前に制作した3分ほどの「Doodlebug」という短編があるのですが、こちらもYouTubeで検索すればすぐに見ることができます。
セリフもないので字幕がなくても問題ありません。
仮に字幕が必要な作品の場合は、動画下に字幕の切り替えがあります。
なので、日本語(または英語)に切り替えて字幕鑑賞することができると思います。
新しい作品はないかもしれませんが、無声映画や白黒映画や短編作品でしたら、案外見つかることが多いので、参考にしてください。
6、Amazonプライムビデオの「シネフィルWOWOWプラス」
2020年の1月から「Amazonプライムビデオ」の有料チャンネルとして
- シネフィルWOWOWプラス
が開始されました。
現在、シネフィルWOWOWプラスで見れる作品の中では
- 二人のベロニカ(キェシロフスキ)
- トリコロール三部作(キェシロフスキ)
- 暗殺のオペラ(ベルトルッチ)
- 夜(アントニオーニ)
- ノスタルジア(タルコフスキー)
- 奇跡の丘(パゾリーニ)
- 8 1/2(フェリーニ)
- オープニングナイト(カサヴェテス)
- フェイシズ(カサヴェテス)
- こわれゆく女(カサヴェテス)
- アメリカの影(カサヴェテス)
- ユーリー・ノルシュテイン傑作選
あたりが目玉かなと思います。
ジャック・ドゥミとアニエス・ヴァルダの作品も少し見られるようです。
ルネ・ラルーの「ファンタスティック・プラネット」もおすすめですね。
が、個人的にはどれも見たことがあり、作品本数も少ないのでツタヤ発掘良品と比較すると、魅力を感じづらいです。
あと「バグダッド・カフェ」や「ひまわり」「道」といった知名度の高い名作は、どのツタヤのレンタルショップにも置いてあるかと思います。
サービスは
- 月額390円
- 初回14日間の無料体験期間
という内容です。
これからもっとコアな作品が増えることを期待したいところです。
申し込み方法は「Amazonプライムビデオ」にログイン後、HPから登録へ進むだけです。
検索欄で
- 「シネフィル」と入力して検索
すると視聴できる作品が確認でき、クリックすると作品詳細画面から登録できます。
また「Amazonプライムビデオ」の登録に関してはこちらの記事にまとめていますので、参考にしてください。
※プライム会員は、学生なら6か月無料でお試しできます。
まとめ|見たい映画がレンタルショップにない時の対処法
ということで今回の記事では、自分が見たい映画が近くのレンタルショップにない時の対処法を5つ紹介しました。
まとめると順に
- 「ツタヤディスカス(宅配サービス)」使いこなす
- WOWOWに加入する
- 近くの図書館&大学のメディアライブラリを利用
- Amazonで検索⇒購入
- YouTubeで原題で検索してみる
- Amazonプライムの「シネフィルWOWOWプラス」に加入する
という内容でした。
普段からミニシアター系の映画館に通い、上映情報をチェックするのもおすすめです。
新作だけでなくレトロスペクティブ上映があると思いますので、DVD化されてない映画を見ることができるチャンスがあったりします。
映画は映画館で見た方が集中でき、記憶にも残りますので、積極的に通うのがおすすめです。
大学生であれば映画系のサークルに入るといった人脈を広げて、珍しいDVDを収集している人から借りるという手もあるかもしれません。
また、住んでいる地域が都内であれば
- 日本一の在庫を誇るTSUTAYA渋谷店
に行くと、大体の作品は鑑賞できるはずです。
最後に、当記事で紹介した「ツタヤディスカス(宅配サービス)」を少し補足しておきます。
宅配レンタルに関しては
- 新作も借りれる
- 旧作は借り放題プランもある
- 1度に借りれるのは2枚まで
- ポストに投函して返却(返却期限と延滞金なし)
- 2~3日すると次のDVDが送られてくる
という仕組みです。
個人的にラインナップは素晴らしいと思いますし、旧作借り放題も有り難いです。
が、この仕組みがあまり好きになれないんですよね。
特に1度に借りれるのが2枚までなので、例えば週末に10枚借りて、一気に年代順に見るという楽しみ方はできないわけです。
せめて4枚は一気に借りたいところです。
あと次の発送までに数日は必要なので、待たなければいけないのも残念。
ただもう他に手段がない。
ツタヤの発掘良品が国内品揃え最強なのは、もう間違いない事実なので…。
(東京に住んでたら、渋谷店に通うんですが)
また今後、他の動画配信サービスのラインナップが変化する可能性もありますし、動向を見守っていきたいなと思います。
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それでは、当記事が映画好きな方の何かしらの参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでくださり有難うございました!
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