アンコールワット以外に訪れたシェムリアップのおすすめ遺跡群を紹介
春休みを使って訪れたシェムリアップ。
初めての海外一人旅だったこともあり、1週間まるっとシェムリアップで過ごすした私。
代表的なアンコール遺跡(アンコールワット、アンコールトム、タ・プローム)以外の遺跡もたくさん見に行きました。
この記事では、それらの知名度が低い遺跡の中から
- おすすめの遺跡
を紹介したいと思います。
なお、これらの遺跡はアンコール遺跡群のパスチケットで見に行くことができます!
※私は3日パスを購入しました。
主要な遺跡(アンコールワットやアンコールトムなど)の感想は、こちらの記事にまとめてます。
1、迷路のように広い巨大遺跡「プリア・カン」
まず、私がおすすめしたいのは
- プリア・カン
という遺跡です。
プリア・カンは「聖なる剣」という意味。
この遺跡は、北南東西に四つの入り口がある巨大遺跡です。
とても広く、どこまでもどこまでも遺跡が続いています。
出迎えてくれたのは、アンコールトムにもあった蛇の綱引きでした。
首が取れているのが印象的です
(ガイドさんの案内では盗難だとのことでした)
入り口はこんな感じになります。
僧の格好をしているのに、サングラスをかけてるのが何かワイルドです…!
この遺跡の特徴は
とにかく広い
アンコールワットのように込み合っていないので、探検気分でどんどんと前に進めます。
プレアヴィヒア遺跡も巨大でしたが、それぞれの楼閣が分かれていた分、ずいぶんとあっさりした印象でした。
それに対し、プリア・カンは
- 開けた空間がないのでまるで迷路のよう
でした。
まっすぐ進んでいくと、出口に。
観光客が、だれもいない森の小道のようなものを進んでいきました。
帰れるのかな…と不安になりながら進んでいくと、森の中から新たな門が登場!
(まるで千と神隠しの入り口みたい…♡)
とテンションはMAX。
「人のいない未知なる場所への冒険…こういうのが楽しいんだよ…!」
と旅のハイライトを迎えた瞬間でした。
この後、本当に神隠しにあったように迷子になるとは、思いもしなかったです。
景色、美しかったですね。
さて、そろそろ帰ろうかと引き換えし、遺跡を抜けて無事出口へ。
しかし
「ここで待っているね」
といったはずのトゥクトゥクさんがどこにも見当たらない!
親を失った子のようにさまよい、ありとあらゆるドライバーさんを覗き見ます。
が、知ってる人いません。
周りから見ると、あまりに不審な日本人だったのでしょう。
知らないトゥクトゥクさんが
「俺についてこい」
と話しかけてきてビビっていると入り口の門番さんに「こいつ、迷子みたいだ」と相談し始めました。
門番さん「運転手、いないの?」
私「はい、いないです…」
門番さん「運転手の電話番号知らないの?」
私「知りません…」
門番さん「とりあえず、この椅子に座って待ってなさい」
私「サンキュー…」
私に優しくしてくださった門番さんと、通りすがりのドライバーさん。
警戒心ばかりが先立ってしまいましたが、人の優しさを疑ってしまうというのは、なんと悲しい性格をしているんだろう…とさらに落ち込みました。
ちょこんと椅子に座っていると門番さんが
「入り口、北と間違えてるんじゃない?」
とご指摘。
はじめてこの遺跡に
- 4つの入り口があること
を知って、愕然としました。
門番さんの案内に従い、急いで西の入り口へと向かっていくと私を待っているトゥクトゥクドライバーさんの姿がっっっ!!!
私の姿を見た瞬間
帰ってこないかと思って心配したよ!
と握手。
ですよねぇ…と平謝りでした。
隣で知らないドライバーさんに「You、西門で迷子になってたよね」と爆笑される始末。
そんな広すぎる遺跡プリア・カン、です。
見ごたえたっぷりですので自分が帰る入り口を、しっかり確認してから中に入るようにお勧めします。
2、沼地を横切る風情ある小遺跡「ニャック・ポアン」
次に紹介するのは
- ニャック・ポアン
という遺跡です。
「絡み合う蛇」という意味をもちます。
12世紀後半にジャヤヴァルマン7世によって建てられた遺跡だそうで、アンコールワット遺跡群の
- 大回りコースの遺跡の1つ
になります。
少し存在感の薄い小さな遺跡ですが、個人的にはとても気に入りました!
この遺跡で一番よかったのは、遺跡に入るまでの道のり。
大きな沼地の真ん中にぽつんと立つ遺跡ですので、四方八方を沼地に囲まれる細長い道を歩いていくことになります。
これがとっても雰囲気があって、とても素敵だったんです!
まるで映画『ロード・オブ・ザ・リング』のワンシーンの沼地のようだ、と一人で盛り上がっていました。
寺院自体は、とてもこじんまりとして可愛らしいものになっています。
歩き回る必要もなく短時間で見ることができます。
ツアーでは組まれることが少ないようですが、個人旅行でシェムリアップに来る際にぜひ立ち寄ってみてほしい遺跡です。
観光客も少なすぎず、多すぎず、快適でした。
3、実は世界遺産「ロリュオス遺跡群」
次に紹介するのは
- ロリュオス遺跡群
という遺跡です。
アンコールワットやアンコールトムよりも300年前に存在していた遺跡群で世界遺産にも登録されています。
観光客は多くありませんでしたが、個人的にはとっても気に入った遺跡の一つになりました。
ポイントは
- 旅のはじめではなく、色々な遺跡を回った最後に鑑賞すること
です。
色々な遺跡を見た後だと、ほかの遺跡との差異がわかって楽しめると思います。
- 所要時間3時間
もあれば、十分にまわることができます。
こちらの遺跡も別料金はいらず
- アンコール遺跡群のパスチケットを利用できる
ので、チケット利用日の最終日にほかの遺跡と合わせて回るのをおすすめします。
以下、各遺跡の紹介をしていきます。
ロレイ
最初に訪れたのは
- ロレイ
という名の遺跡です。
私が訪れたときは、残念ながら改修中でした。
庭を散歩していると、思わぬ出会いが。
わぁ…!
まるで人形のような鳥が一匹~!
ちかづいてもピクリとも動きません。
こういう無防備な動物との出会いがカンボジアではとても多いです。
個人的に興味深かったのは、この遺跡の後ろに寺子屋のような建物。
どうやらここでは、英語教育は英語で行われているようです。
語学学習の参考にしようと、勝手に写真を撮ってきてしまいました。
修復中の上、あまり見ごたえを感じることのできなかったロレイ。
次の遺跡に期待しようと足早に去りました。
バコン
次に足を運んだのは
- バコン
という名の遺跡です。
とても雰囲気があって規模が大きく、予想以上に行ってよかった遺跡の一つになりました。
周囲に花が咲き乱れています。
思わず足がすくむほどの階段を、黙々と登っていきます。
登った後に見える景色がとても素晴らしいのが、遺跡巡りの楽しさの一つですね。
こちらの遺跡もところどころ改修中のようでした。
ロリュオス遺跡群は、赤茶色の壁がとても可愛らしいです。
人がいないので写真撮り放題です。
遺跡の横には、妙に真新しい建物がありました。
誰も人がいない…
満足度は、非常に高かったです。
人混みが好きではなく、気ままに遺跡を見たいという方に、ふらりと足を運んでほしい遺跡だなと思いました。
プリア・コー
バコンとの別れを惜しみつつ、ロリュオス遺跡群最後の遺跡へ。
訪れたのは
- プリア・コー
という遺跡です。
最後に回ったプリア・コーも、とても可愛らしい見た目の遺跡でした。
ミニチュアにして部屋に飾りたいほどの可愛さ。
近くでとるとこんな感じです。
謎の碑文があったので、一人でラピュタごっこしてきました。
「読める、読めるぞ…っ!」
この3つの遺跡を巡って、午前が潰れるという旅程でした。
スケジュールも立てやすく、宿のトゥクトゥクさんにお願いしたら、ツアーよりも安く回ることができました。
この旅行で沢山遺跡を巡りました。
が、最後に回る遺跡としてふさわしい存在感を示してくれたロリュオス遺跡群。
ふっと横を見れば、広がる一面の緑の中を駆け回る裸の男の子の姿があり、異国に来たんだなとしみじみ感じました。
まとめ|アンコール遺跡群はアンコールワットだけじゃない!
今回の記事では、アンコールワット、アンコールトム、タプローム以外の遺跡の中からおすすめしたいものを紹介させていただきました。
観光流れとしては
- ロリュオス遺跡群【半日】+スパ【半日】
- 大回りコース(この記事で紹介したプリア・カンとニャック・ポアン、他にタ・ソム、東メボン、プレ・ループと回るコース)【一日】
という旅程で回りました。
「大回りコース」というのは定番の観光ルートの1つです。
なので、案内を頼むトゥクトゥクさんに「 “Big circle” 」と言えば、すぐに察してくれると思います。
私の場合はホテル専属のトゥクトゥクさんを利用しました。
もし自分で交渉しなければならない(不安)という人は、現地ツアーを利用するのも賢い方法だと思います。
オプショナルツアーのサイトを見ると定番の観光地の名前や、効率の良いルートがわかるので情報収集としても多用しています。
よろしければ以下の記事などを参考にしてください。
名前の良く知られている遺跡は、見ごたえたっぷりですが、観光客も非常に多く、混雑しています。
それに比べると、この記事で紹介した遺跡は
人が少なく、とてもスムーズに観光することができた
ので良かったです。
人ごみでぎゅうぎゅうのアンコールワットやアンコールトムよりも、周っていて楽しかったなあという印象でした。
宜しければ、参考にしてください!
それでは最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
カンボジア一人旅の流れ(関連記事)
2日目:ベンメリア&プレアヴィヒア寺院
3日目:バンテアイ・スレイ旅行記
4日目:ロリュオス遺跡群(当記事)・マーケット散策・スパ
5日目:地雷博物館・アンコール(大回りコース)遺跡(当記事)
6日目:朝日ヨガ体験談
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